「ラッシー」
スタジオでは作曲家の地位が低く、歯車の一つとしか考えられていなかった、という話の流れの中で・・・・・・・
ある日フリードのオフィスで、制作会議が行われた。
出席者は監督のルーベン・マムーリアン、衣裳デザインのアイリーン・シャラフ、フレッド・アステア、シド・シャリース、アーサー・フリード、それにプレヴィン。(何の映画かすぐわかる)
とても暑い日で廊下との境は開け放してあったが、そこを通りかかったのが名犬ラッシーと調教師。中を覗いた調教師はこのスター犬を皆に見せようと思ったのか、ラッシーに何かささやいた。すると部屋に入ってきたラッシーはフリードの前に座り、片足(手?)を出してご挨拶。一同が声をそろえて褒めそやす中、続いて、マムーリアン、アステア、さらに女性陣へと挨拶は続いた。しかし隣のプレヴィンのところまで来たラッシーは、「冷たい目で品定めをする」と、そのまま部屋を出て行った。
「犬に鼻であしらわれた」と、彼はいたく傷ついたのである。
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