2010年1月2日土曜日

ジュディ・ガーランド その2「生い立ち」

 ジュディ・ガーランド(本名 フランシス・エセル・ガム)は1922610日、ミネソタ州の田舎町グランドラピッズに生まれます。

 父フランクはヴォードヴィルの歌手、母エセルはそのピアノ弾きとして出会い、結婚。グランドラピッズに転居した後、映画とヴォードヴィルを興行する劇場を経営するようになります。

 ジュディは二人の姉---7歳上のメリー・ジェーン、5歳上のヴァージニア---とともに、2歳半の頃から舞台に立つようになりますが、すでにこの頃から観客を引きつける魅力を備えていたようです。

 父フランクがホモセクシャルであったことなどから両親の関係はギクシャクしますが、それもあってか、1926年、一家はカリフォルニアに移り住むことになります。以後、子供たちを「ガム・シスターズ」として有名にしたい母はロサンゼルスを中心に生活。時に近郊のランカスターに住む父と一緒に暮らすなど、姉妹にとっては行ったり来たりの不安定な生活が続きます。

 1930年代に入ると姉妹は舞台で少しずつ認められるようになりますが、とりわけジュディの歌の実力は高く評価されるようになってきます。

 1934年、「ガーランド・シスターズ」と改名。さらに1935年には名前もフランシスからジュディと変え、ここに「ジュディ・ガーランド」が誕生するのです。

 同年9月、13歳のジュディは念願のMGMと契約することになります。週給100ドルの7年契約ですが、当初は半年ごとに契約を見直すという頼りないものでした。

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