長らくご愛読いただきました「踊る大ハリウッド」も、このへんでいったん終了とさせていただきます。
平成18年10月からの一年半にわたり、さまざまなご声援、ご意見を頂き有り難うございました。当初からたいした計画もなく、日頃ビデオやDVDを見て考えたことを文章にできればと軽い気持ちで始めたものです。しいて言えばジーン・ケリーで始めてアステアで終われればよいと思ったことが計画といえば計画なのかもしれません。そう言う意味では最後に何とか平仄を合わせ、形だけは首尾一貫することができました。
勝手なことを書いているようですが、これでも資料を読んでまとめるのはなかなか大変なことです。とくにミュージカルに関する重要な著作はほとんど英語なので、私の英語力では時間がかかって負担になります。そういうことも含めこれからしばらく勉強しなおしたいと思います。
今から十五年くらい前なら、ネット上で自分の考えを公表するなど夢にも考えなかったでしょう。自分の頭の中だけで消えてしまうはずのことが、少数であれ人様の目に触れる機会を作れたというのも時代の幸運かもしれません。一年半の年月のわりに大した分量ではありませんが、一般には語られていないようなことも書け、自分で読んでもなかなか面白いと自画自賛できたのがわずかな救いです。
また何かの機会に書き始めることもあるかもしれませんが、ひとまずここでお別れをさせていただきます。
ではいずれまた。
OmuHayashi