2010年6月18日金曜日

レスリー・キャロン 自伝 その8 「かつら」

 
 この段落はきちんと訳してみました。

 ジーン・ケリーは車を自分のバンガローの前に駐め、いくつものリハーサルの現場を分け隔てなく歩いてまわります。誰もが親しみをこめて彼に挨拶をします。
「やあジーノ、どうだい」  「じゃあネ」
 彼は毎日同じようなカジュアルな服装をしていました---ベージュの綿のズボン、ラコステのポロシャツは裾を出したまま、白いソックスに茶色のローファーを履き、そして頭には、当時ビーニーと呼ばれていた野球帽をハゲを隠すためにかぶっていました。
  ショーン・コネリーが現れるまで、ハゲのスターは皆演じる時はかつらを付けていたものです。ジーン・ケリー、フレッド・アステア、そしてデヴィッド・ニーヴン(彼は自分のかつらをAubusson(絨毯?)と呼んでいた)らは、撮影時も、マスコミの前でも、もちろんパーティーに行くときもかつらを付けていました。そのどれもが事実上の(スターとしての)パフォーマンスだったのです。
 当時のスターは、自分のイメージを崩さぬよう、気を遣っていたのです。

 アステアがハゲていたのは有名ですが、私は寡聞にしてジーン・ケリーがハゲていたことを知りませんでした。













ビーニー ?


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